舞台『Shakespeare’s R&J』を観た。
寄宿学校で規則に縛られた生活を送る男子生徒4人が、夜中に寮を抜け出し、辿り着いた場所で拾った『ロミオとジュリエット』の戯曲を読み、演じ進めるうちに、現実と虚構の境界が曖昧になって……というストーリー。
劇場は東京芸術劇場シアターウエスト。脚本、構成、美術等はさすがだった。観客に委ねる割合の高い演劇は好きです。
ただ、作りが良いとやはり俳優陣の稚拙な部分が浮き彫りになり、正直残念に思うときもあった。仕方ないことなのだけど。ジュリエットを演じていた木戸くんが一番良かったかな。
ロレンス修道士とジュリエットが会話するシーンで、劇中劇だけでなく男子生徒たちの生きる現実世界でも、ジュリエット役の生徒が本物の刃物を取り出して、他の生徒が驚き後ずさる……というくだりがあった。それが伏線で、ラストシーンで生徒たちが本当に死んでしまうのではないかと想像したが、そうではなかった。むしろ、ロミオ役だった生徒が一人で舞台に残り、あとの三人はあっという間にいなくなる、という最後だったので、すべてロミオ役生徒の妄想……?と、ひんやりした後味が残った。