『風中の縁』を観終わった。
「瑯琊榜を観たのなら、これも胡歌がかわいそうでおすすめできるよ」と言って貸してくれたBlu-ray。結局9ヶ月くらい借りっぱなしになってしまってとても申し訳なかった。家でゆっくりBlu-rayを観る時間がほとんどないことに気がついた9ヶ月間。寝る前に1話だけでも……と観始めると数分ですぐ寝てしまう。観終わるのに本当に時間がかかったけど、内容はおもしろかった。
由緒ある血筋だが、事情があって狼に育てられた女性。ある日砂漠で、とある男性二人と運命的な出会いを果たし、彼女は都に出ることを決心。都で男性たちと再会し、後に三角関係へ。そこに宮中でのごたごたも絡んできて……という感じ。
文化系で影がある儚げな男性と、体育会系で華やかでたくましい男性に同時に愛されちゃって、わたし大変!というのが主軸で、いかにも少女漫画という感じ。中盤以降は政治的な話が絡むのでその雰囲気が薄れる場面も多かったけれど、どっちつかずな態度を取るヒロインにイラッとすることもあった。私は恋愛関係よりも、政治的な策略や陰謀が描かれるドラマの方が好きなのかもしれない。
とはいえ、無忌を救おうと自らの命を削る九爺はとてつもなく切なかった。恋愛面が濃く描かれてきたからこその切なさ、不憫さ。確かにかわいそうだった。
唯一、涙した場面がある。謹言の最期。まさか謹言の死があんなに悲しいと思わなかった。九爺に死に様を見せまいと、最後まで気遣う健気さ。死んだの無忌のせいだし。かわいそうだった……。
終盤、数話だけディリラバが出てきた。驚いた。「ディリラバという美人の俳優がいる」ということは知っていたけれど、顔を認識しておらず、この美人はいったい……え、この人がディリラバか!と新鮮な出会いを果たせた。本当に美しかった。脇役なのに画面の脇にならない。ディリラバがいるところが世界の中心のようだった。
母に『風中の縁』を観終わったことを伝えると、待ってましたと言わんばかりに『成化十四年』を勧められ、強引に第1話を観せられた。確かにおもしろそうだった。けれど今は他に読みたい本や観たいライブ映像があるので、またいずれ……。