大変な風雨だった。
台風の影響で大雨と強風。別に暴風域に入ったわけでもないのに、とても台風らしい天候だった。
昼休み、職場のそばのパン屋で昼ごはんを買って店を出ようとしたら、店外から聞いたこともないような轟音。見ると街路樹が倒れんばかりに風になびいていた。店から出るのを躊躇って、外の様子を呆然と眺めていたら、店員さんが苦笑いで「すごいですね」と声を掛けてきた。私も苦笑いで「そうですね」と返した。
風が止むタイミングを見計らって外に出ると、ビニール袋に入ったままのトイレットペーパーの束が地面にゴロゴロ転がっていた。近くのドラッグストアから吹き飛ばされてきたものだった。店員さんも、トイレットペーパーの束に負けない勢いですっ飛んできて、大事な商品を回収していた。私も少し手伝った。
大人たちがそうしている間、下校中の小学生たちはキャーキャー叫びながら楽しそうに団子になっていた。まるで、ペンギンのヒナが身を寄せ合って、吹雪をしのぐように。子どもは無邪気でいい。