20230522-価値観

最近、約10年前のドラマを観ている。

業界では珍しい女性パイロットを目指す女の子が、教官や同期に導かれながら厳しい訓練を乗り越えていく話。

驚くほど価値観が合わない。2023年に観ると「だめだろ!」「やめとけ!」「やばいだろ!」と思うことだらけ。

でもそれはドラマの構成や脚本のせいではなく、この10年間で価値観が大きく変わったということなのだろうと思う。職場での人との接し方や、転職に対する考え方、「かわいい」「かっこいい」の基準など。世の中も、私個人も。

いや、私個人の方が変わったのかな。自分が仕事をするようになって、物の見方に変化は生まれたと思う。上司-部下の関係の築き方や、仕事への向き合い方なんかは、10年前じゃよくわからなかった。この10年間で自分なりの物差しを形成してきたということだなあ。

価値観に関しては、一概に正誤判定を下すことなんてできないけど、少なくとも、時代に即した価値観は持っていたいな。

20230521-タイ料理

職場の先輩におすすめされたタイ料理屋さんに行った。

生春巻きと、トムヤムクンラーメンと、シンハー。美味しかった。

私は生まれて初めてトムヤムクンを口にしたかもしれない。あんなに酸味があるとは知らなかった。てっきり辛いものかと。酸味よりも辛さを欲していたので、乾燥唐辛子をかけて食べた。

シンハーも美味しかった。とは言っても、ビールの味の違いなどさっぱりわからないのだけど。ビールが卓上にあるだけで「っぽい」食卓になる。「っぽいな〜」と思いながら、おひとり様タイ料理屋夕食を楽しんだ。

20230518-読みたい本

読みたい本が増えた。

S&Mシリーズは、今の宿題読書が終わったらすぐに手をつけたい。マダミス好きを自称するからには、いろんなミステリーを知っておきたい。

でもシャーロック・ホームズシリーズも通読したいな。せっかく緋色の研究を読んだから、その記憶が新しいうちに読みたい。

城塚翡翠シリーズも読みたい。好きなアイドルが翡翠ちゃんにぞっこんなので、どれほど魅力的なキャラクターなのか知りたい。

でもいろいろ読む前に、「読書術」みたいなのも読みたい。あと哲学系もずっと読みたいと思っていて読めていない。演劇に関する本も。というか、映画も観たいし。ドラマも観たい。

時間が足りない。

20230517-泣く技術

きれいに泣くのって難しい。

右目の目尻から綺麗に一筋だけ涙を流す俳優さんとか、すごい。そういう場面を見ても、今まではなんとなく「綺麗な涙だな」としか思っていなかったけれど、次からは「すごい技術だ」と感嘆すると思う。

愛してやまない舞台俳優さんがいる。その方が、泣くと鼻にくるタイプ。生理現象ゆえ仕方がない、しかし鼻が出ていると見ているこちらが落ち着かない。拭いてあげたい。早く暗転して!とそわそわする。

あれってどうにかできるのだろうか。医学……なのかな。どうにかなるなら、需要はありそう。

20230516-読書

先日、子どもに薦める本の選定をしていたとき。先輩から、

「どこまで読んでも情景描写ばっかりでなかなか話が進まないような、退屈な本じゃなくて〜」

というフレーズが飛び出した。

私の職場には、本をたくさん読む人が集まっている。そんな人の口からこういう言葉が出てきたことに驚き、同時にとてもほっとした。

私の中のどこかに、「小難しい本を軽やかに読みこなしてこその読書家」という固定観念がある。それがゆえに、小難しい本が苦手な私は、自分を憧れの「読書家」の枠に当てはめることができず、情けなく思っていた。

小難しい本を退屈だと感じてもいいのだ、という、当たり前といえば当たり前の考え方に出会い、目の覚めるような思いだった。気持ちが楽になった。

もっと自由に本を読もう。

20230515-地震の夢

大地震の夢を見た。

家族とテレビを観ていると「ニュース速報」のテロップ。立て続けに「大阪府、京都府で地震がありました」「大阪府 震度Q」「京都府 震度S」と表示される。

「震度Q」の文字が異様に恐ろしかった。数字では表せないほどの、とてつもない揺れが、関西を襲ったのだということが直感的に伝わった。

ここ最近、比較的大きな地震が全国で発生していることが影響したのだと思う。どう足掻いても地震からは逃れられない。いざというとき、どうやって身を守ろう。

20230514-母の日

母の日。祖父母の家に行った。

母が祖母の肩にカーディガンを掛け、カーネーションを手渡す光景。言葉を交わす光景。母が母の日を過ごす、限られた時間。

祖母は随分意識がはっきりしている。一時はどうなることかと思ったが。一方祖父は、寝ているのか起きているのかもわからない状態。でも目を開け、私の姿を見ると、名前を呼んだ。私のことがまだわかるようで、ほっとした。

今日、催し物でギリシア神話の「パンドラ」が語られるのを聞いた。

箱に込められていた「苦しみ」、その中に「老い」があった。本来、人は皆不老不死だったのだが、パンドラが箱を開けてしまったことによって苦しみが世に放たれ、人は老いるようになったというのだ。

老いは苦しみ。確かにそうだと思う。私の老いなどまだ序の口だろうが、それでも、グラス一杯のオレンジジュースを一気飲みしただけで胃がもたれ、吐き気に見舞われたのには悲しくなった。年々、腰や膝に痛みを感じる機会が増える。ライブ会場や劇場で客席を見渡すと、自分より若く可愛い子がどんどん多くなる。先日、自分の顔にシミがあることに気がついた。見慣れすぎていて認識できていなかったのだが、ある日を境に、自分の左頬にあるそれがシミであると、急に悟った。

今日、祖母がこう話していた。「年を取ると、出来ないことが増える。情けないほどに。ときどきね、涙が出るよ。嫌になるね」

「若い」と言われなくなることが怖い。老いることが怖い。いつかこの恐怖を克服できるのだろうか。

母の日なのに、そんなことを考えていた。

20230513-メイドカフェ

来月、メイドカフェに行くことになった。

今日会った友達二人と、なぜか「メイドカフェに行こう」という話に。二人は何度か行ったことがあるらしい。

私は未経験。でも実は過去に、地元のメイドカフェに突撃しようと思い、一人で建物の前まで行ったことがある。

当時の私は、切実に話し相手を欲していた。友達ではなく、知らない人と話したいという欲望が、理由もなく高まっていた。そこで目をつけたのがメイドカフェ。調べると地元に何軒かあり、その中に、オタクを自称するメイドが在籍する店舗を見つけた。「ここだ!」と思った。

マップを見ながらひと気のない路地を歩き、目的の建物に到着した。店舗はビルの4階か5階か。エレベーターの前まで行き、ボタンを押そうとした。押せなかった。人差し指を伸ばし、ボタンのそばに持っていく。ボタンが押せない。どうしても勇気が出ない。

一度エレベーターの前を離れ、自分を鼓舞した。考えろ。私はディズニーシーに一人で行ったことがある。東京ドームシティの周回型脱出ゲームに一人で参加し、一人で観覧車に乗ったことがある。カップルや家族連れが跋扈する場所だって気にせず、一人で大手を振って歩いてきたじゃないか。なぜメイドカフェはだめなんだ。そんなはずがないだろう。

もう一度エレベーターに歩み寄り、ボタンを押そうと腕を上げる。……だめだった。どうしてもそこから先に進めなかった。私はとぼとぼと建物を後にした。

その一件は、おひとり様行動が得意な私の唯一の黒星となった。「メイドカフェ」と聞くと、今も苦々しくその記憶を思い出す。

ついにリベンジのときが来た。来月は友人たちと行くことになるが、いずれは一人で訪問し、メイドカフェに、そしてあの時の自分に勝利したい。

20230511-エセ関西弁

先日、関西弁の絵本を読み聞かせした。『あれこれたまご』という絵本。

読み聞かせといっても、聞き手は2人。3歳と6歳。

父親が関西弁だとか幼少期は九州に住んでいただとか、普段から好きなアイドルの関西弁をいやというほど聞いているだとか、そんなことは関係ない。私の関西弁は、まごうことなきエセ。

3歳児と6歳児が、ときどきそっぽを向きながらも静かに私のエセ関西弁を聞く数分間。奇妙な空間だった。

20230510-電球交換

読んでいる小説に、電球を取り替えるシーンがあった。映画館でバイトしていたときのことを思い出した。

普段は立ち入らない、少し暗い階段の先にある小さな倉庫。そこに電球を取りに行く。電球にもいろいろあるから、品番を見て、正しい電球を選ばないといけない。目当ての電球が見つかったら、在庫チェックシートに日付を書き込む。倉庫を出て、電球の切れた場所……多くの場合はトイレに向かう。

どうってことない仕事なのに、なぜかありありと思い出せた。小説を読んで思い浮かべた光景がきっかけで、自分の記憶が帰ってくるなんて。

映画館のバイト好きだったな。精神的にあまり調子の良くないときにやっていたからか、記憶に靄がかかったように思い出せないことが多いのだけど。好きだった。もう一度やりたいな。